接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)とは?

接触性皮膚炎について解説しております。

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 皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、表皮、真皮、皮下組織の三層から構成された皮膚の仕組みと働きや、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)の仕組みと働きについてそれぞれ解説しております。また、皮膚の病気や皮膚付属器の病気についても、その概要や原因、症状、治療などを中心に、要点を整理してまとめております。


接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)とは?
〜皮膚の病気〜

皮膚(表皮、真皮、皮下組織)、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)

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接触性皮膚炎とは?
 接触性皮膚炎は、外からのいろいろな物質が皮膚に作用して、その部位に湿疹反応が生じる状態をいい、いわゆる「かぶれ」といわれるものです。
この接触性皮膚炎には、外的刺激が皮膚に接触して炎症を引き起こす「一次刺激性接触皮膚炎」と、皮膚が一度原因物質に触れて敏感に反応するようになると、次に同じ物質が皮膚に接触したときに、その部位に湿疹反応が生じる「アレルギー性接触皮膚炎」があります。
他に、接触原が皮膚に作用するだけでなく、太陽光線がかかわって生じる「光接触性皮膚炎(光かぶれ)」などもあります。
アレルギー性接触皮膚炎は、アレルギーのある人に起こります。
光接触性皮膚炎(光線過敏症)とは、ある物質が接触した皮膚に、太陽などの光(紫外線)が照射され、その結果皮膚炎になるというもので、紫外線にはUVA(長波長紫外線)とUVB(短波長紫外線)があります。
なお、この接触性皮膚炎は、特に、冬場で皮膚が乾燥したときや、夏に向って皮脂が多く分泌されるとき、大量の汗がでた時、また頻繁に皮膚が摩擦をうけるときなどに発生しやすくなります。

接触性皮膚炎を起こす原因物質

【症 状】
接触性皮膚炎では、基本的にかゆみをともなう発疹が、原因物質の接触した部分にあらわれます。
概ね、接触原の触れた形に一致し、紅斑や小丘疹(しょうきゅうしん)、ときに小水疱(しょうすいほう)あるいは腫れがみられます。
やがて、びらん、痂皮(かひ → かさぶた)をつくり、ときに軽い色素沈着を残して治ります。
炎症反応が強いときは、からだのあちこちに漿液性小丘疹(表面が湿った1〜2_のぶつぶつ)が散らばること(自家感作性皮膚炎)があります。
自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)とは、部分的な湿疹がかゆくてかいているうちに、その病変が拡大して全身に広がるという皮膚の疾患です。
炎症という病変の主な徴候は、発赤、腫脹、熱感、疼痛の4つです。

【診 断】
アレルギー性接触皮膚炎の診断には、貼布試験(パッチテスト)が行われます。
この試験は、疑わしい物質を皮膚に貼付し、48時間後に皮膚の反応を見るという検査です。

【治 療】
接触性皮膚炎の治療は、ステロイド外用薬を湿疹の部分に塗布します。
かゆみに対しては、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬が使われます。
発疹の症状が強い場合や自家感作皮膚炎がみられる場合には、ステロイドの内服、注射なども行われます。

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