神経性食欲不振症 |
|
初診に適した科 【精神科】 |
【症 状】 |
食べ物への嫌悪、痩せ、無月経、低体温、低血圧 |
|
【神経性食欲不振症とは】 |
神経性食欲不振症とは、原因となる身体の病気やこころの障害がないにもかかわらず、痩せたいと思うあまりに食事を拒否したり、食欲を抑えたりなど、食行動の異常がみられる病気で、発病する年齢のピークは12歳〜20歳くらいで、特に女性に多くみられます。
食事を拒否する背景として、思春期特有の不安定な心理状態からくる現実逃避、本人の依存的な性格、患者が思春期に多いことから「そんなおとなになりたくない」という成熟に対する拒否反応、痩せた女性を美しいとする社会的な風潮などが考えられます。例えば、「でぶ」「大根足」といったささいな言葉を気にして発病するなどです。
症状としては、極端な減食や食事制限による痩せ、体重減少による無月経、低体温、低血圧などがみられます。また、一日の行動が活発になったり、無理に食欲を抑えている反動で多食になったり、痩せを維持するために下剤を乱用したり、嘔吐を繰り返したりするようになります。
※ 神経性食欲不振症は、痩せ願望による摂食がみられることから「拒食症」とも
よばれます。また、思春期に多くみられることから「思春期やせ症」とよばれる
こともあります。 |
|
|
|