片頭痛 |
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初診に適した科 【神経内科/脳神経外科】 |
【症 状】 |
閃輝暗点、頭痛、吐き気、嘔吐、眼の動きが悪くなる、複視、上下の瞼が下がる、半身麻痺 |
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【片頭痛とは】 |
片頭痛とは、頭部の片側に起こる発作性の激しい頭痛で、10歳代から30歳代にかけてよく発症します。これには、前駆症状があらわれるタイプとあらわれないタイプとがあります。
前駆症状があらわれるタイプでは、まず、前ぶれとして閃輝暗点という視覚障害があらわれ、その症状が20〜30分続いたあと、頭の片側(両側に起こることもある)がズキンズキンと脈を打つような頭痛(脈動性頭痛)が数時間から半日くらい続きます。このとき、吐き気や嘔吐をともなうことがあります。
また、このタイプの中には、脈動性頭痛発作のあと、目の動きが悪くなったり、物が二重にみえたり(複視)、上まぶたと下まぶたが下がったり、あるいは、半身麻痺が起きたりするケースもあります。
前駆症状があらわれないタイプでは、特徴的な前ぶれ症状はありませんが、なんとなくだるい、落ち着かない、肩が張るといった症状がみられることがあり、そのあと、ズキンズキンという脈動性の頭痛が起こります。
ただ、人によってその程度は違いますし、常に同じ側に起こるというわけではなく、右側のこともあれば、左側にあらわれることもあります。
※ 片頭痛は、脳卒中などによる急性頭痛とは違い、多くは若いころから頭痛発作
を経験している人に起こります。
※ 片頭痛は、頭の片側のこめかみから目にかけてのあたりが痛むことが多いの
ですが、頭の両側や後頭部が痛むケースもみられます。
※ 片頭痛が起こる原因は不明ですが、遺伝説、内分泌障害説、アレルギー説な
どがあります。誘因となるものには、不眠、過労、ストレス、月経前、チーズ・チ
ョコレート、アルコールなどが挙げられます。
※ 閃輝暗点(せんきあんてん)では次のような症状がみられます。
@ 片側の視野の中に星形や三日月形に白く光るものがチカチカみえ、そのう
ち、それがしだいに大きくなる。
A 視野の一部がみえにくくなる。
B ジグザグ模様、あるいは稲妻のように、光るものが走る。
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