慢性膵炎とは |
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慢性膵炎とは、膵臓に繰り返し起こる炎症をいいます。これにかかると、次々に膵臓の細胞が破壊され、線維状の組織が増えて膵臓全体が硬くなって萎縮していきます。
原因としては、飲酒によるもの(アルコール性膵炎)、胆石によるものなどが挙げられますが、原因が分からない慢性膵炎(特発性膵炎)も多くあります。
また飲酒の場合は、喫煙も大きくかかわっていることが明らかにされています。
【症 状】
腹部膨満感、腹部重圧感、全身の倦怠感、上腹部の痛み、腰背部の痛み、肩の痛み、下痢、脂肪便、口渇、多尿、吐き気、嘔吐、黄疸などの症状があらわれます。
※ 膵臓では、食べ物の消化に必要な消化酵素(炭水化物を分解するアミラーゼ、
タンパクを分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなど)と、血糖の調節
に必要なホルモン(血糖を下げるインスリンと血糖を高くするグルカゴンなど)
が分泌されます。
※ 黄疸とは、皮膚や白目が黄色くなったり、身体がかゆくなったり、尿の色が濃く
なったりする症状。 |
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