糖尿病性昏睡 |
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初診に適した科 【内分泌代謝科/内科】 |
【症 状】 |
倦怠感、頻尿、口渇、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振、吐血、呼吸が速い、
意識低下 |
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【糖尿病性昏睡とは】 |
糖尿病性昏睡は、インスリンの作用が極端に不足した場合に起こります。
これは、ケトアシドーシスと非ケトン性高浸透圧性昏睡とに大別できます。
@ ケトアシドーシス −−−
インスリンの作用が不足すると、高血糖や酸血症など代謝異常が起こります。
これは、インスリン依存型糖尿病の人が、ほかの病気で食欲不振となり、その
ために、インスルン注射を止めたり、極端に控えたりすることで起こります。
インスリン非依存型糖尿病では、極端な食生活の乱れが原因で起こります。
ほかに、外傷や感染症でも起こることがあります。
A 非ケトン性高浸透圧性昏睡 −−−
比較的高齢で脳血管障害などがある人に、高エネルギー食や高エネルギーの
点滴注射を行っているときに起こります。
症状としては、倦怠感、頻尿、口渇、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振、吐血、呼吸が速い、意識低下などが起こります。
※ 低血糖症は、インスリンの作用が多過ぎたときに起こります。
※ インスリンの作用が不足して糖代謝が行われなくなると、細胞内でブドウ糖の
エネルギーが有効利用できなくなるため、脂肪を分解して利用するようになりま
す。その際、ケトン体という副産物ができ、これが、体内に増えることで血液が
酸性に傾きます。これが糖尿病性ケトアシドーシスです。
※ 糖尿病性昏睡では、早急に適切な処置が必要になります。 |
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