低血圧症は、常に血圧が低い状態の慢性低血圧症と、立ち上がったときだけ血圧が低くなる起立性低血圧症とに分けられます。このうち慢性低血圧症は、さらに、原因となる病気が明らかな症候性低血圧症と、血圧が低くなる原因が分からない本態性低血圧症とに分けられます。低血圧症の大部分は、本態性低血圧症です。起立性低血圧症は、降圧剤などの薬剤の服用や、脊髄の病気、神経障害、アミロイドーシス、アジソン病、シモンズ病、先天性心疾患などが原因で起こります。ただ、原因となる病気がないケースもあります。
症候性低血圧症の原因となる病気には、心臓病(大動脈弁狭窄症、僧帽弁狭窄症、肺性心、心膜炎など)や、内分泌器官の病気(甲状腺機能低下症、シモンズ病、アジソン病など)が挙げられます。 |