硬膜下血腫とは、硬膜とくも膜との間で出血した状態(血腫が形成された状態)をいい、
これには、急性硬膜下血腫と慢性硬膜下血腫とがあります。急性硬膜下血腫は、主に頭部外傷により血管が破綻して出血し、短時間で硬膜下に溜まるというもの。一方、慢性硬膜下血腫は、比較的軽微な頭部外傷により、約3週間ほど経ってから、硬膜下に少しずつ血が溜まるというもの。なお、外傷以外に、ビタミンK欠乏症による出血、髄膜炎などでも
起こることがあります。
※ 人間の脳は、頭蓋骨内にあって、外側より硬膜、くも膜、軟膜の3種類の膜によって包
まれています。
※ 血腫とは、血液の塊あるいは溜まりのこと。 |