男性型脱毛症(だんせいがただつもうしょう)とは?

男性型脱毛症について解説しております。

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 皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、表皮、真皮、皮下組織の三層から構成された皮膚の仕組みと働きや、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)の仕組みと働きについてそれぞれ解説しております。また、皮膚の病気や皮膚付属器の病気についても、その概要や原因、症状、治療などを中心に、要点を整理してまとめております。


男性型脱毛症(だんせいがただつもうしょう)とは?
〜皮膚付属器の病気〜

皮膚(表皮、真皮、皮下組織)、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)

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男性型脱毛症とは?
 男性型脱毛症とは、前頭部や頭頂部の髪の毛がある範囲にわたって、しだいに軟らかく細く短くなって、やがて抜け落ちるというものです。
進行すると、後頭部や側頭部以外の頭髪が全て抜け落ちてしまうこともあります。
多くは男性にみられるもので、若年性/壮年性脱毛症ともいわれ、男性ホルモンや遺伝が大きく関わっていると考えられています。
男性型脱毛症の大部分を占めるAGA(androgenetic alopecia)は、「フィナステリド」を内服することで、進行を止めることができるといわれています。
フィナステリドは、国内初の経口型の育毛剤で、2005 年12月に、男性型脱毛症治療薬として発売開始となった医療用医薬品です。
フィナステリドのほかに、日本皮膚科学会の奨める男性型脱毛症治療薬には、毛母細胞の分裂を促進する効果があるといわれる、以前、育毛剤市場で大ブームを巻き起こした外用剤「ミノキシジル」もあります。
頭皮の血液の循環をよくして脱毛症を治すといわれるミノキシジルは、頭頂部からはげてくるO型には有効ですが、額から前頭部にかけてM字形に髪の毛が抜けていくM型には、有効ではないともいわれています。
20代〜30代で発生する男性型脱毛症を「若年性脱毛症」、40代〜50代で発生する男性型脱毛症が「壮年性脱毛症」で、近年は、社会的なストレスやライフスタイルなどの影響からか若年性脱毛症の増加が目立っています。
男性型脱毛症は、突然円形状の脱毛部があらわれ、治れば再び毛が生えてくる円形脱毛症や、毛包の消失がみとめられる老人性脱毛症とは、異なるタイプです。
脱毛症といわれるものには男性型脱毛症、脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、円形脱毛症、薬物脱毛症、瘢痕性脱毛症、産後脱毛症などがあります。

【原 因】
男性型脱毛症の起きる原因としては、男性ホルモン(特にジヒドロテストステロン)や遺伝が大きく関わっていると考えられています。
例えば、思春期に去勢して男性ホルモンをなくしてしまえば、遺伝的に脱毛する家系の人でも脱毛は起こらないこと、そして、この人に男性ホルモンを注射すると脱毛があらわれるという事実からも、男性ホルモンが脱毛に大きな影響を与えていることは明らかです。
血管拡張作用のある降圧薬「ミノキシジル」が、頭頂部からはげてくるO型に有効なことから、一部の男性型脱毛症では、男性ホルモン以外の原因によっても脱毛すると考えられます。

【症 状】
脱毛が起きる前ぶれとして、抜け毛が多くなり、かゆみや大量のふけなどが生じることがあります。
やがて、頭頂部あるいは額の生えぎわのあたりの毛が、産毛(うぶげ)のようになってきます。
男性型脱毛症では、老人性脱毛症と違って、毛包があっても、硬い毛が生えないのが特徴の一つです。
進行すると、後頭部や側頭部以外、すっかりはげあがり、毛包もなくなってしまうこともあります。

【対策/治療】
脱毛症の対策/治療として、次のようなことが挙げられます。
スキンヘッド
頭髪を全て剃り上げたスタイルにする。
かつら
人工毛または人毛で作られたかつらを着用する。
増 毛
残っている毛髪に人工毛を接着して、見た目の毛量を増やす。
育毛剤(薄毛治療薬)
発毛作用が確認されているミノキシジルやフィナステリドを使用する。
美容外科手術
自毛植毛(自分自身の毛髪を脱毛箇所に移植)を行う。
頭皮に人工毛を挿入する。

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